自己啓発本の話

自己啓発本が結構好きである。とはいえ自身が持ってい本としてはそう多くはない。2、3冊だったか。そんなもんである。

じゃあ何が好きなんだと言われるとちょっと趣味が悪くて恥ずかしいのだが「マウティングフェーズ」と僕は呼んでいる地帯である。

マウンティング。すなわちマウントを取ること。

インターネッツミーム的な解釈をすれば自分を優位に置こうとするムーブである。人間の悲しい性とも言える。

自己啓発本は本当にマウンティングがすごい。まず間違いなく入ってくる。構造上初っ端からぐーいぐい来る。これが面白い。

正直ここさえ完成すれば自己啓発本なんかできたも同然だろう。

当たり前だが私が自己啓発本……タイトルはなんでもいいが「出世する仕事術」とか出しても売れない。無名だしそれ以上に出世してないからである。当たり前だ。パーフェクト当たり前。逆に安倍総理が出したらまあ信憑性はすごいだろう。なにしろ総理大臣まで出世したやつの言うことである。一理も二理もあるだろう。

そこで自己啓発本ライターは自分がいかに信用にたる経歴の持ち主であるか延々と述べる。それはまあ延々と述べる。もともとダメだった自分もこの方法を見つけてからはウッハウハです!というタイプも多い。とにかくこれを読めば成功間違いなしと思わせる。

買わせよう。読ませよう。

その努力の跡が一番見えるのがマウンティングフェーズである。全く恥ずかしくなるような話もヘーキで書くので書店でニヤつくこと請け合いだ。

肝心の内容についてだが、前に読んだのは面倒くさがり向けの自己啓発本で「面倒なのであえてパソコンは半年で買い換える」と書いてあってvistaのときは大丈夫だったのかばかりが気になって、ほとんど覚えていない。

たぶん、内容は当てにならない。